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円1

2019.10.16
コラム

中学生の「勉強ができない」の理由はひとつでは無かった!

寺子屋こややに通っている生徒の親御さんから、
「うちの子は勉強ができなくて不安」「頑張っているのになぜか成績が上がらない」などというご相談を頂くことがあります。

塾に通わせているけれど更に通信教材を試してみたり、
家庭教師をつけてみたりなどお子さんのために試行錯誤されているご家庭も多いかと思います。

勉強ができない生徒さんを大きく分けると、実は2つのタイプに分かれます。
①勉強のやる気スイッチが入らないタイプ
②勉強はしているのに成績が伸びないタイプ

お子さんはどちらのタイプに当てはまるでしょうか?
タイプ別での解決策は全く異なりますので1つずつご紹介していきます!

①の「やる気スイッチが入らない」タイプのお子さんには「2つ」のあることを親御さんにして頂く必要があります!
まず、1つ目は「お子さんに声かけをする」です。
声をかけると言っても「勉強をしなさい」というような激励を入れる方法ではなく、お子さんに寄り添って自己肯定感を高めてあげましょう。やる気が出ない理由として「どうせ勉強したって自分には分からない」「自分で勉強を続けたことがないからできるようになるはずがない」とこれまでの経験で勉強に対してマイナスなイメージを持っています。このままではお子さんが自分から勉強したいと思うのには時間がかかるのが分かりますよね。ですのでまずは、親御さんが「ありのままのお子さんを認めて安心感を抱けるよう接する」ことを心がけましょう。
例えば、「勉強についてできたところは褒めてあげる」「勉強以外のことも褒めてあげる」などです。
まず、お子さん自身が「親に認められている」という気持ちを持つことによって自己肯定感を高めることができます。そのことによってお子さんが親御さんの言うことを聞くという土台を作ることができます。それからお子さんと一緒に「なぜいま勉強をするのか」ということを一緒に考えていきましょう。一緒に目標を立てることで自分の将来やこれからの目標を見出すことができるので自ずと勉強へのやる気が生まれるキッカケになりますよ。

2つ目は、「成功体験を積む」ことです。
勉強のやる気を作るために、「自分ならできる」という実体験をもたせることが重要になってきます。先述の通り「どうせ勉強してもわからない」という思いをしたお子さんは自信を喪失しているので更に勉強をしなくなる傾向があります。しかし、「勉強できた」「問題が解けた」という成功を積み重ねると勉強そのものだけではなく、自分自身そのものに自信がついて様々なことが楽しくなってくる、という相乗効果が生まれます。
そのためには小さなことでもいいので「ひとつずつ達成すること」が大切です。
例えば、「数学の方程式を一日に◯回使う」「漢字を一日◯個覚える」「歴史上の出来事を◯個覚える」などといったことです。日ごとにできることが増えていき、それを共有して知ってくれているという感覚は、お子さんにとって大切な財産となり、将来の物事を取組む姿勢にもつながる大切な感覚です。まずは小さなことから一緒に目標を立てて取り組んでいきましょう。

②の「勉強はしているのに成績が伸びない」タイプのお子さんは、もしかすると「自分に合う効果的な勉強ができていない」のかもしれません。闇雲に与えられたことをしていては、効率も悪く成績も伸びないですよね。まず自分にあっているのか現状を把握するために次の3つの段階を踏むことが重要ですのでご紹介します!

ステップ1「いまの学力を知ろう」
お子さん自身がこの科目の「どこまでを理解していてどこからがわからないのか」を親御さんが把握していれば、これから勉強を進めるにあたっての勉強量・難易度というのが自然と見えてきます。しかし、お子さんの勉強を隅々まで知っているわけではないので「お子さんの学力を全て把握する」ことは、難しいですよね。
例えば、「授業参観日や家庭訪問の際、担任の先生に相談する」「塾にテスト結果や模試の結果を持っていき相談する」などで現状の学力を把握することはできます。そのことによって何が出来るかと言うと、つまずいた部分から学び直すことが出来るということで「分からないままで勉強が止まる」ことが無くなるのです。塾講師として生徒に教えてきた経験上、わからなかったことをそのままにした子は、芋づる式にその後の単元も理解できない。ということが非常に多く感じられます。お子さん自身がつまずいた内容に気づき・学び直しができるよう、親御さんが道筋を作ってあげることが必要になりそうですね。
ステップ2「目標をもって頑張る」
目標が曖昧だと、行動も曖昧になってダラダラして学習に時間がかかってしまいますよね。大人でも見失いがちな「目標」ですが、お子さんにとっても勉強を頑張る上で「目標がある」ことはとても重要なことになってきます。もちろん漠然と「次のテストで80点を取る」や「1日3時間は勉強する」という大まかな目標はぼんやりとしていて具体的な行動につながらなく、それだけでは意味がありませんよね。具体的な行動につなげるために、「目標設定」に加えて「いつ、何を、どのくらいおこなうか」ということを併せて決める必要があります。例えば、「次のテストで80点を取る」ために、「1日にテキストを〇〇ページずつ進める」や「苦手な科目は〇時間勉強して得意な教科は◯分だけ勉強する」というような具体的な行動内容です。目標設定は、一度お子さんに考えてもらってから親御さんもしくは、塾や学校の先生と相談して決定していくとよりお子さん一人ひとりに合わせて具体的な目標を決めることが出来ますね。

ステップ3「お子さんに合う勉強法を知る」
ステップ1とステップ2と合わせて自分に合わせた勉強法を知る必要があります。勉強しているのになかなか成績が伸びない理由は勉強の方法に問題がある場合が多いです。お子さんの「覚える時の特徴を知る」ことが実は勉強する環境で大変重要なポイントになります。つまり、「覚えるべき情報をどのように理解し、どのように覚えるのか」は一人ひとり異なります。知能を測定する際に使われているのは、「IQ」だけではなく、「多重知能」という理論で測ることが出来るということをハーバード大学の教授が生み出し発表をしています。
人には、いろいろな知能があり、知能を8タイプに区分けしてそのいずれかが優れていて、反対に苦手な分野もあるという理論を提唱しています。その8タイプは以下の8つとなります。
・言語的知能
・論理・数学的知能
・空間的知能
・音楽的知能
・身体運動的知能
・対人的知能
・内省的知能
・博物的知能

例えば、「空間的知能」の能力が高い子には、図や絵を書いて勉強する、
「対人的知能」は教師などと一緒に対話しながら勉強するなど、
いくつか方法を試しながらその子の特徴に合わせて勉強する方法を見つけることができれば、より質の良い勉強をすることができます。

寺子屋こややでは、小学3年生から中学3年生までを対象とした個別対応を行っている個別・補習塾です。勉強が苦手なお子さんに合わせて
一歩一歩進めるような環境を作っていきます。

もし、興味がある方は、体験もできるのでお電話下さい。
日進月歩一緒に歩んでいきましょう!

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